睡眠時無呼吸症候群の恐ろしさと歯科での対応
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が停止する症状であり、その恐ろしさは以下のように表されます。
・重症の場合、症状が進行し、心臓発作、脳卒中、高血圧などの合併症が発生する可能性があります。睡眠不足になり、日中の眠気、集中力の低下、イライラや不安感、うつ病の発症などの生活の質を著しく低下させる可能性があります。
・運転中の眠気が原因で、交通事故を引き起こす可能性があります。
・酸素不足が起こるため、脳細胞や心臓細胞が損傷し、認知機能の低下や心臓病の発症などが起こる可能性があります。
SASの治療方法には以下のようなものがあります。
・CPAP療法:圧力をかけた空気を、マスクを通して患者の鼻や口から送り込み、気道を開放する方法です。最も一般的な治療法であり、効果が高いとされています。
・口腔装置療法:歯科医師が作成したマウスピースを装着し、上下の歯を咬み合わせることで、気道を開放する方法です。
・外科手術:気道の異常を修正する手術を行う方法です。症状が重度で、上記の治療法が効果的ではない場合に選択されます。
SASは、その重症化が懸念される疾患であり、治療が必要不可欠です。患者自身でも、生活習慣の改善(禁煙、減量、アルコールの控えめな摂取、運動など)が必要です。また、早期の診断と治療が大切です。医師の指導を受けながら、適切な治療法を選択し、治療に取り組むことが望ましいです。
歯科では口腔内装置を制作して睡眠時無呼吸症候群に対応することができます。
しかし内科やスリープクリニック、呼吸器科などでの診断を受け、担当医師から歯科医師への紹介が
必要となりますので、ご興味、またはご家族からご指摘をお受けになられた方はどうぞご相談ください。
以前、睡眠時無呼吸の研究にも従事していた院長が診療に当たらさせていただきます。