虫歯治療 Tooth decay
拡大鏡による精確性に優れた治療
かさま歯科クリニックでは、患者さまにとってより良い治療をご提供するため、拡大鏡を使って虫歯治療を行なっています。
拡大鏡とは、肉眼の3~6倍以上の視野で見られる眼鏡のような機器のことをいいます。拡大鏡を使うと、肉眼では確認しにくい「虫歯に侵蝕された部分と健康な部分の境目」をしっかりと確認しながら、歯を削りすぎることなくより精確に処置を行なえます。これは、患者さまの大切な歯へのダメージを最小限に抑えることにつながります。
また、詰め物や被せ物などの修復物の処置も拡大視野下で行なうことにより、ぴったりと隙間なく取りつけられるため、修復物のすき間からの虫歯の再発も防ぎやすくなります。
痛みを減らす、麻酔の工夫
当院では、患者さまにリラックスして治療を受けていただくため、できる限り痛みを感じさせないように工夫しながら治療を行なっております。
具体的には、「注射」などの痛みや不安を感じさせる言葉を使わずにご説明やお声がけをするほか、歯肉に麻酔薬を塗ってから麻酔注射をすることで、針が刺さるときの痛みを軽減します。
痛みの感じ方には個人差があるので、患者さまのご様子をつぶさに確認しながら処置を行ないます。お子さまの場合には、恐怖心を刺激しないよう注射器を見せずに麻酔を行なうようにしています。
歯を抜かずに残す根管治療 Root canal treatment
根管治療は歯を救う治療
虫歯が歯髄(神経や血管)まで進行すると、激しい痛みや腫れをともなうようになります。この状態になると、治療として抜歯を選択されることもありますが、かさま歯科クリニックでは患者さまの大切な歯をできる限り残すために、「根管治療」を行ないます。
「根管治療」は、根管とよばれる歯髄が通っている管状の器官のなかから、細菌に感染した歯髄を取り除き、再発しないように根管内の殺菌・消毒を行なう治療です。
根管は複雑な形状をしているため、治療には技術と時間を必要としますが、精密かつ丁寧に処置を行なうことで、患者さまの大切な歯を残せます。
歯を残すことの重要性
歯を使って食べ物を噛むと、歯根と歯を支える骨の間に存在する「歯根膜」という組織を通して脳に血液が送り込まれ、脳が刺激されます。そのため、よく噛めば噛むほど脳は活性化され、脳の機能が向上します。
逆をいうと、歯を失ってしまうと十分に噛めないことで脳への刺激が減り、脳の機能が低下しやすくなって、認知症へとつながっていく可能性もあります。生涯にわたって心身ともに元気で過ごすためにも、根管治療によって歯を残すことは非常に大切です。
予防・メンテナンス Prevention / Maintenance
定期的なお口の検診とクリーニングを
歯科医院で定期的にお口の検診と歯のクリーニングを受けると、虫歯や歯周病などの歯やお口の病気の早期発見と予防ができます。
虫歯や歯周病も初期段階で治療できれば、歯への治療によるダメージは最小限で済み、治療にかかる時間や費用も抑えられます。
また、健康な歯でしっかりと噛めることは、全身の健康にもつながります。歯が悪くなってから歯科医院にいくのではなく、歯とお口の健康を守るために歯科医院に通うことを始めてみませんか?
当院の予防ケアメニュー
虫歯や歯周病などの歯やお口の病気を予防するための処置のことを「予防ケア」といいます。かさま歯科クリニックの予防ケアでは、おもに以下のような診療を行なっています。
クリーニング
クリーニングは、専用の機器を使って歯磨きでは取りきれない歯石や歯垢、着色汚れを徹底的に取り除く処置です。
まずスケーラーとよばれる器具で歯と歯のすき間や歯周ポケットの歯石を丁寧に取り除いたあと、研磨剤と回転式のブラシやチップなどの機器を使って歯をきれいに磨き上げます。
クリーニングを行なうと、虫歯や歯周病になりにくい清潔なお口になるうえに、歯の表面がツルツルになることで、歯垢がつきにくくなります。
また、歯の着色汚れも除去できるため、歯本来の自然な白さを取り戻せます。
歯磨き指導
予防の基本は患者さまご自身による歯磨きです。基本となる歯磨きを毎日きちんと行なえるように、患者さまのお口の状態や年齢に合った歯磨き方法をレクチャーいたします。
また、患者さまの自己流の歯磨き方法をチェックさせていただき、磨き残しができている場合には、その部分を歯ブラシでしっかりと磨くためのポイントや、フロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を使った効果的な磨き方などをお伝えします。
フッ素塗布
フッ素塗布は、虫歯の原因菌が出す酸への抵抗力を高め、歯の再石灰化を促す効果があるフッ素(フッ化物)の薬剤を歯に塗布することで、虫歯を予防する処置です。
とくにエナメル質がやわらかく虫歯になりやすい乳歯や、生えたての永久歯への予防として有効です。
定期検診と合わせて数ヵ月ごとに行なうことで、予防効果を維持し続けられます。
親知らずの抜歯 Wisdom tooth
親知らずが斜めや横向きに生えているために、歯の痛みや炎症などのトラブルを引き起こしてしまっている場合には、精密な検査のもと抜歯を行なうことになります。
また、まだ生えていない親知らずが、歯肉のなかで隣の歯を押して痛みや歯列の乱れなどの原因となっている場合や、生える向きなどには問題がなくても、半分しか生えていないことで歯垢が溜まり、虫歯になってしまっている場合もあります。
お口の健康のためにも、親知らずに痛みや腫れ、違和感などがある場合は放置せずに一度受診ください。
顎関節症治療 TMD
顎関節症は、顎の関節や顎の周りの筋肉に障害が起こる病気で、おもな症状としては「顎の痛み」「お口の開閉時の不調」「顎関節から音が鳴る」などといったことがあげられます。
このような症状を放置すると、そのうち口をあけられなくなったり、めまいや頭痛などの全身症状を引き起こしたりする場合もありますので、お早めに受診ください。
顎関節症の治療では、専用のマウスピースを使って治療を行ないます。患者さまのお口に合わせてマウスピースを作製し、これをおもに就寝中に装着していただくことで、睡眠中に無意識で生じる顎関節や周囲の筋肉への負担を軽減させ、症状を改善していきます。
睡眠時無呼吸症候群 SAS
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が頻繁に弱まったり停止したりする睡眠障害です。
睡眠時無呼吸症候群になると、十分に睡眠がとれないことで体の健康に悪影響を及ぼすうえに、昼間の判断力や集中力が低下することで、作業事故や居眠り運転などを引き起こす危険性もあります。
かさま歯科クリニックでは、マウスピースを使って睡眠時無呼吸症候群の治療を行ないます。下顎を少し前に出した状態の噛み合わせでマウスピースを作製し、それを就寝時に装着することによって、気道が拡がった状態を保ち、症状を改善させます。
この治療用のマウスピースは装着時の違和感や体への負担が少なく、旅行先などでも手軽に使えます。
症例紹介 Cases
保険診療のみによる複合的な治療
ご要望・問題点 | 全部治したい | ||
---|---|---|---|
患者さま情報 | 30代 男性 | 治療期間 | 12ヵ月 |
治療費 | 保険診療に準ずる | ||
主な治療内容 | ・根管治療 ・歯冠修復 ・歯周病治療 ・レジン充填 |
||
リスク・副作用 | ・保険適用内では白い歯にできない歯があります。 ・保険診療で使用するレジンは、耐久性が高くありません。 ・保険適用内では治療に制限がでる場合があります。 |
根切治療1
ご要望・問題点 | 鼻の下が痛い | ||
---|---|---|---|
患者さま情報 | 20代 女性 | 治療期間 | 2ヵ月(治癒期間:6ヵ月) |
治療費 | 88,000円(税込) | ||
主な治療内容 | オペ後、切開線も目立たず治癒することができました。 ・根管治療 ・歯根端切除療法 |
||
リスク・副作用 | ・外科的処置を伴います。 |
根切治療2
ご要望・問題点 | 病巣が大きく4本抜歯と言われた | ||
---|---|---|---|
患者さま情報 | 40代 男性 | 治療期間 | 4ヵ月(治癒期間:1年) |
治療費 | 165,000円(税込) | ||
主な治療内容 | ・根管治療 ・歯根端切除療法 ・MTAセメント |
||
リスク・副作用 | ・外科的処置を伴います。 |
- ・治療内容によっては保険診療となりますが、機能性を重視する場合は自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・根管治療を行なうと、歯の構造が筒状になるため、歯が破折しやすくなります。
- ・再度根管治療を行なうとさらに根管壁が薄くなり、より歯が破折しやすくなりますが、コア(土台)と被せ物を接着力に優れたセメントで接着し、歯・コア・被せ物を一体化させることで、破折のリスクを抑えられます。
- ・再度根管治療を行なっても、予後が悪くなってしまうことがあります。このような場合は、外科的な治療で対応することがあります。
- ・機能性を重視するため自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・予後不良と判断した場合は、根管治療が必要になることがあります。
- ・治療後後、一時的に歯髄炎が悪化することがあります。